向井拓海とかWILD WIND GIRLについてのおはなしのくに

向井拓海についての雑感や考察と月刊少年チャンピオン連載中の「WILD WIND GIRL」について感想とか書き捨てる場所

向井拓海の誕生日によせて言祝ぐつもりだったのに拓海にフリフリを着せる事の是非について話すだけで終わった

8/7は我らがアイドル特攻隊長向井拓海さんのお誕生日です。おめでとうございます!これからも拓海の活躍を祈念しつつプロデューサーとしても盛り立てていきたい所存です。

さて、そんな拓海の魅力の一つとして[姉御肌]+や[百獣の女王]では華麗でエレガント、[走志走愛]や[威心伝心]+は伊達でクール、[硬派乙女]+や[ツッパリベイビー]+においては可憐で愛くるしいといった感じにそれぞれ全く異なるタイプの顔を見せてくれるというのが挙げられるかと思います。特に可愛い方面に関すると、古くは初期Rの特訓後に始まり硬派乙女・はにかみバレンタインに連なる一連のプロデュースというのが第一回シンデレラガール総選挙の結果にも表れていたよう初期の人気の一端を担っていたのではと考える次第です。

ただじゃあそれが正解かって言うと議論の余地はありますし、というか正解もクソもない話というのは重々承知の上なのですが拓海にそういう衣装を着せて恥ずかしがらせるなんて昭和のセクハラ脳だ的な意見も結構あるんですよね。見かけます。という事で今回は拓海に選ぶ衣装についての是非に関してちょっと個人的な考えを述べさせてもらおうかと思います。

それにはまず拓海をプロデュースするに至る経緯を見なければなりません。実は拓海は志願してアイドルになったとかプロデューサーのスカウトに応じたという訳ではなく、なにか大きな借りがプロデューサーに対してあって(※ちょっと注釈を入れておきたいのですが、デレステでは全部が詳らかになる、とまでは行きませんが切欠みたいなものが割と描写されています。が、ここではモバマスの世界でのお話を基本に進めさせていただきたいと思います。)その精算の一環としてアイドルとしてのお仕事を渋々始めていきます。最初のアイドルに対する反応は「だーかーら、アタシはアイドルなんてやらないんだよプロデューサーッ!」とか「もうやんねーぞ!アタシは帰るッ!」とかどネガティブ一色でした。というか「うォォ、恥ずかしいィィィィィ!!」とはっきり言ってますし。アイドルに対する印象だって「アイドルとかチャラチャラしたのはやんねーぞ! やんねーからなッ!!」と最悪もいい所です。プロデューサーとの出会いがなければまず興味も持たなかった世界でしょう。

しかし次の[姉御肌]で早くも心境の変化が訪れます。このでは前回とは打って変わって大人な雰囲気のドレスを渡されるのですが「プロデューサーがそんな言うなら…女の色気も、悪かねぇ…かも」「アタシにしか着こなせない、か…全くプロデューサーは口が上手いな」と、アイドルに対して多少前向きな姿勢を見せるようになっています。というのも、前述のセリフから見て取れるように拓海に随分熱心に訴えかけたようですし(プロデューサーなのに何言って説得したのかわからないのがもどかしい)、なにより「まぁアタシはどーでもいいんだけどよ。プロデューサーがそこまで本気な仕事が、悪いって事はねぇと思うワケよ。…何言ってんだアタシ」と、アイドルに対するイメージがプロデューサーの熱心な仕事ぶりを通して変化しのがわかります。

さて、次の仕事の[硬派乙女]ではピンクのフリフリのドレスという可愛いに全振りした衣装をまたしても着せられる事になります。ただこの時はもう「アタシもプロデューサーに拾われたのが運の尽きだからな。やるよ、やればいいんだろ…た、たくみんスマイル☆……おい、せめて笑えよ!」「 分かったって、アタシのプロデューサーは○○だろ、やるよ」と、二人の間に割と強固な信頼関係が結ばれていて、その上で拓海も納得ずくでやっているのが伺えます。

しかしながらそういう仕事一辺倒かと言うとまた違って、[走志走愛]では特攻隊長時代を彷彿とさせる衣装ときらびやかなステージを用意して「感じるぜ、プロデューサー。アンタの熱意、背中にビンビンとよ!」「アタシを見込んだプロデューサーに、応えてやるぜ。見やがれぇ!」と、見事互いが互いの期待に応えあっていますし「アタシはたしかに違う道を曲がったよ。でもよ、その道だって真っ直ぐ続いてるんだ。いってみるか、プロデューサー。この先へよ!」と、最早アイドルを自分のアイデンティティのひとつとして受け入れてくれている事がわかります。

要するに初期のプロデュースでは、アイドルに否定的な拓海にまずお仕事をこなしてもらう→続けて多種多様の仕事をこなしてもらいつつ、自分がプロデューサー業に掛ける思いを言葉や行動で示し→結果として拓海はアイドルに対する認識を改めてくれ、また自分がアイドルとしてやっていく事を自発的かつ積極的に決めてくれた のでした。言葉あるいは行動を尽くす事で懐疑的だった拓海の心を動かすわけですね。何よりご覧いただければわかるように決してセクハラを生きがいにしてるようなアレではないんですよね。そこの誤解をまず解きたいのです。

で、ちょっと時間は飛ぶんですが[シンデレラドリーム]では「おう。気合いは入ってるぜ。いまはこの服がアタシの特服だからな」と衣装についても受容してくれているし「 大人も捨てたモンじゃないな。プロデューサーみてェなヤツもいるしよ」と信頼関係の基にあらゆるやり取りがなされている事があらためてわかります。その上で[ツッパリベイビー]では「テッペンキュート!羅舞璃威たくみん!」と、恥ずかしさが無くなったわけではないものの嫌かと言うとまた別で「 プロデューサーどうっ!だっ!満足かっ!…ヤキ入れの予定は変更だ。客の笑顔に免じて許してやらぁ!アンコール、行っくよぉー!」というセリフから伺えるようにこれもまたファンの笑顔につながっている事を理解して全力でやってくれている訳です。これって特攻隊長からアイドルになった流れと同じだと思うんですよね。否定的だったけどそう単純な話じゃなく魅力があるんだというのをプロデューサーの背中を通じて知らされるというかそんな所が…

まぁですから何が言いたいかというと硬派乙女の特訓後みたいな衣装も今は(恥ずかしさは無くなってはいないけど)それを着る自分の魅力というものも理解して嫌々ではなく着てくれているしそれは当初否定的だったアイドルの仕事を自分が全力を傾注してやる事になった流れと一緒だからそんなに怒るようなことではないのではないかという事です。終わり。