向井拓海とかWILD WIND GIRLについてのおはなしのくに

向井拓海についての雑感や考察と月刊少年チャンピオン連載中の「WILD WIND GIRL」について感想とか書き捨てる場所

ちょうど今サイコミでやってる話が好きって話

おすすめマンガ『アイドルマスター シンデレラガールズ WILD WIND GIRL』をサイコミで読もう! https://cycomi.com/title.php?title_id=84 #サイコミ

もう随分前からですがサイコミでWWGの再掲載やってますね。

ちょうど今この記事を書いてる時の最新話がケジメとキズナっていう拓海が族を抜ける話なんですが僕はこの話が好きです。

 あらすじを説明しますと、拓海が本格的にアイドル活動をする事になってヤンキーをやめる事に。特攻隊長として皆の上に立ちながらアイドルになりたいなんて理由で抜けるのは許されないかもしれない、でもアタシは本気でアイドルを目指してるんだ!だからどんな制裁でも受ける!それがアタシなりのケジメだ! と俎上の鯉よろしく殴られる体制に入る拓海に、舎弟達が見せたのは「拓海命」の文字が入った衣装。実は内匠Pから全ての事情を聞かされていた皆は、ボスである拓海のアイドルデビューを応援してくれていたのでした…というお話。

 まぁ現実の不良では中々ありえないようなお話ですよね。いきなりバリバリの不良やってた自分達のボスがアイドルになるなんて言ったらボコボコにしそうなものです。でも拓海の舎弟たちはそうじゃなかった。僕はそこに拓海の遺伝子というか、拓海のチームらしさを感じました。

拓海って特攻隊長を喧伝する割にはあんまり跳ねっ返りな部分が見られなくて、それどころか頼めば大抵の衣装は来てくれるし、子供と一緒にケーキは作ってくれるしむしろアイドルとしての協調性みたいなものには秀でてる感すらあるんですよね。で、仏恥の件とかも加えると、物語におけるヤンキーのファンタジックな特徴の子供に優しいだとか動物に優しいだとかそういうテンプレートな良いギャップをまぁ一通り揃えてるんですよね。で、そんな拓海の舎弟達だから、拓海が新たな事に挑戦するとなった時にそれを全力で応援してくれているんじゃないかなぁと思って、これって拓海の性根の良さが舎弟達に伝播した(あるいはそういう拓海に惹かれて気のいい奴らが集まって今の集団ができた)んじゃないかなぁと思うととても拓海らしさが溢れているお話なんじゃないかなと思ったんです。

ですから結論としては「元暴走族でありながらそういうバックボーンに因んだ負の部分みたいな物が縮小されつつ、ファンタジックで非現実的でありながらある種のお約束としてある程度共通に認識されているヤンキーの気の良さを拡大」している拓海の特徴がよく出ている話だから是非読んでね!って感じです。おしまい。